りんご娘.&アルプスおとめ POWER LIVE 2009

りんご娘.&アルプスおとめ POWER LIVE 2009@岩木文化センター《あそべーる》 (18:00-20:15)

りんご娘.にとって、6回目のPOWER LIVE。一年の総決算というスタイルのPOWER LIVEだけに、やはりこれは外せない。
と同時に、「ひょっとして…」という想いがあったのも確か。

会場変更の余波が心配されたものの、集客はほぼ例年通り? ということは、アクセスの良いジョッパル(弘前駅前市民ホール)であれば、より多い観客が集まったかも? 県内外での知名度は年々、特にここ2年ほどは急上昇しているはずなので。開催直前(前日)になって弘前駅からのシャトルバス運行が発表されたものの、場所的に無理だと諦めてしまっていた人も多いのでは…。弘前駅から2時間に1本の路線バスで25分。その路線バスも終演時間には運行を終えていて、事実上、クルマ以外のアクセス手段がないという状況でしたからね。


今回からタイトルに“アルプスおとめ”の冠が付いたように、公演内容はアルプスおとめの出番が一気に増えた印象。もちろんジョナゴールドレッドゴールド2人のステージも構成されてはいるものの、2人だけのシチュエーションは大幅に減った感じ。言うならこれが“適正”? 何となく、大きな変化を感じる。
でもね。そう感じつつ、実はもっと別の、一種の違和感に悩む自分もいた。特に昔の曲を歌われるとね、どうしても。。。5人であった頃の、今や伝説とも言える第1回POWER LIVEと比較してしまう。
まだまだ未熟だった5人の初ホールコンサートなだけに、それぞれが荒削りで、急仕上げな面もは多々あったはず。ただ、荒削りだからこそ生まれるパワーは計算ができないモノ。圧倒的な存在感と構成の力強さ、そこから生まれる熱気は、まさに「伝説」と言えるものだった。
そんな偶然の産物、偶然の積み重ねが生んだ奇跡だったのかもしれないあの5人組と、今の2人を比べるのは酷な話。いや、明らかに間違いだ。ヴォーカルにしろダンスにしろ、そのステージングも、今の2人のほうが遙かに高いスキルを持っているのだから。ジョナも、あの頃より格段に成長している。
ジョナはやっぱり、ミスったけれどね(苦笑)。まぁ、それはそれ。あのコが完璧に何かをこなしたら、それこそ150%か、何%になるのか想像もできないほどのパフォーマンスを発揮するはずなので。ある意味、ずっと未完の大器であり続ける姿が美しかったりもする。
絶えず100%の力を発揮できるベイビィ=レッドとは、やはり真逆のタイプ。彼女にはおそらく、150%という概念が存在しない。だからこそ、安心して見ていられる。
と、互いの存在が互いを高めあえる、絶妙のコンビであることには間違いない。
だからさ。そんなことは百も承知なのだけれど、それでも比べてしまうのよ。仮に2人が1.5+1.0=2.5のパフォーマンスを発揮したとしても、5人が0.6ずつ=計3.0のパフォーマンス&存在感には及ばない。この事実が、どうしても頭から離れない。
もうね、こんな気持ちでステージを見ているのは2人に失礼だよな。伝説の残像を追い求めるなら、今のステージを見るべきじゃないのかもしれない。
2人のステージに関しては、昨年のPOWER LIVEでほぼ完熟していた。「県内、県外どちらの人にも青森の魅力をわかってもらえるように」2人が自ら構成を考えたという今回のステージも、また違った意味で成熟したもの。どこか“ゆる〜い”感じが、何とも言えず心地よい。すべてに安心し、何の危機感も抱かずに見ていられるステージ。でも、その安心感が逆に、余計な感情を生んでしまうのだから…。これではどうしようもない。。。
アルプスおとめを前面に押し出す全体構成が、自分にとってはひとつの救いだったのかな…。


で。
発表されました。
予想されていたこととは言え、事実が明白になれば想うところも多い。
ジョナが「県外の大学に進学」のため、3月いっぱいでいったんりんご娘.を離れるとのこと。もちろん“卒業”ではなく、言うなら“一時休業”。その間も可能な限り、地元に帰っての出演をこなすとのこと。新幹線も青森延伸となることだしね。
しかし。。泣きじゃくりながら「青森が好きだから…」と話す姿が、半分笑っているように見えるジョナって…(^^;; 天下御免な奔放キャラのおかげで、あの状況が妙に湿っぽくならないのは、良いのか悪いのか。。。
とりあえずは、祝・合格だね。と同時に…。
「あー、これで一つの時代が終わるんだな」
そんな風にも感じてしまった。
考えてみりゃ、現行りんご娘.の初ライブ《カルチュアロード2003》から、もう6年だよ。こっちも歳とるよな(苦笑)。
空中分解的な面もありながら紆余曲折で3人となり、さらに今の2人体制となった彼女たち。諸事情から3人の時期に一度も行けず、自分の中ではいきなり5人→2人となってしまった感も強い。それが、今の違和感に繋がっているとも言えそうな…。結果的に金星のラストライブとなった鰺ヶ沢に行けなかったのは、未だに痛恨の一言に尽きる。。。あのコの頑張りがなれば、りんご娘.は存続の危機を迎えていたはずなのに。
って、また懐古的になってしまう。
レッドに対して、罪悪感めいたものを感じてしまうのもそのせいか。別にさ、ジョナにだけ注目しているわけじゃないんだけれど。


で。
4月からのりんご娘.は、アルプスおとめの工藤(中2/2006年4月合格)・三上(小6/2008年8月合格)・小山内(小5/2008年4月合格)の3人が昇格する形で、レッドとの4人(正確にはジョナも含めた5人)体制となる。
ステージではまず、アルプスおとめの9人が3人ずつユニットを組みオーディションを受けるミニ学園ドラマを演出。その優勝メンバーがりんご娘.に昇格する…という結末だけは、本人たちに秘密だったらしい。なかなか考えられた構成です。ステージ上で昇格を知った3人は涙、涙…。


さて。そのアルプスおとめですが…。
ぶっちゃけ言いますと、未だに誰が誰やら(苦笑)。ごめん。子供すぎてよくわからん。。。
アルプスおとめ単独のパートでも、かなり頑張っていることは確認できました。一人一人で見るなら、あれだけできりゃ大したもの。自分の役割をこなすのに精一杯で、ユニットとして成立させる術には物足りなさを感じるけれど。レッスン場やライブイベント会場とは違う、コンサートホールでのユニットとなると、立ち位置から動きまですべてが変わってくる。ましてや今回のように3人ずつの少人数でユニットを組むと、例えば一人ずつの歩幅や肩幅の違いが、まんま全体像のアンバランスさに反映されてしまう。現段階でその対応力を求めるのは、これまた酷な話。
実はこれもね、自分の悪い点なのだけれど…。ジュニア系のステージは全盛期のキャレスで驚異的な完成度を見せつけられているものだから、ちょっとやそっとでは感情移入できないのね。学園ミニドラマ→『学園天国』という流れもキャレスのそれを彷彿させ、どうしても比較してしまう。しちゃいけないことは、わかっているのに。
詳しい人(誰ですか?)によると昇格した3人はアルプスおとめでもエース格らしいので、昇格の結果は順当なもの?
本来なら、既に諦めてやめてしまったコも含め、もう少し早い段階で世代交代を図らなければならなかったのも確か。とは言えまずは、無事に新生りんご娘.が誕生できたことを祝うべきでしょう。世代交代できずに消えていった各地のユニットを、目の当たりにしてきているので。。。


そんなこんなで、どうかひとつ。
ライブ当日に弘前のホテルからなので、感情的な乱筆乱文はご容赦を。帰京後に書こうとすると、結局そのまんま…になってしまうので。。
とりあえず、3月にイベントがあれば行く方向性で。
現時点ではジョナ関連の特別イベントは考えられていないらしいけれど、何かやって欲しいよね。